新しい先公



「「「女ー!?」」」
新しく、やって来たのは女の先生だった。
クラスのみんなは騒ぎ出す。
あーあー、せっかくいろいろと準備してるみたいだったのにね。
?」
クスクスと笑ってたらつっちーに名前を呼ばれた。
つっちーの声でみんながこっちを向く。
注目あびんのって好きじゃないんだけどなぁ。
「えーっと、君は?」
先生だってみてるし。
まぁ、いっか。
席から立ち上がってヤンクミの前まで言った。
「沢田、よろしくヤンクミ」
にへって笑ってほっぺにちゅってしてみた。
「「「「「「っな!?」」」」」」
んー、面白いくらいの反応だなぁみんな。
あっ、ヤンクミほっぺにてあてて固まってる。
「おまっ、お前、今何を!?」
パニック体質?
人に向けて指さしちゃーいけないんだぞー。
「何って、ちゅう?」
うわー、ヤンクミ絶句してるし。
にしし、やっぱ面白い。
かなりの勢いで、警戒してるヤンクミ。
俺が一歩進むと一歩さがんの!
「安心してよ、人のもんに手ーだす気無いしさ」
「は?」
「俺の名前もう忘れちゃった?」
そうだったら、悲しいんだけど。
「いや、沢田だろ」
うんうん、覚えてんじゃん。
「うん、って呼んでね。紛らわしいし」
「何がだ」
「俺ね、慎ちゃんの弟なの」
慎ちゃんから色々聞いてたよーって言えば、驚いた顔された。
なんで?
「沢田の!?いやでも、前家には……」
「うん、俺も一人暮らし中なの」
「ああ、なるほどな、って何を聞いたんだ!?」
「えー、色々」
「色々って?」
「大丈夫だって!あんね、俺ヤンクミに会ってみたかったんだー」
でも、慎ちゃんってば会わせて来んないんだもん。
減るとか言っちゃってさ。
けちめ。
「だから、会えて嬉しい」
へへっって笑えば、そうかと笑顔で返してくれた。

!」
突然ぐぃって腕を引っ張って後ろを向かせられた。
「先公なんか、構うな」
うーん、怒ってるねつっちー。

隼人も、か。
「はいはい、わかってるよ」
そういって元の席に戻る。
訳のわかってないヤンクミ。

楽しませてよね、せ・ん・せ・い。


END

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