葉戦



からもなんかないか?」
毎度毎度、どうしてこの人は私に振るんだろうか。
ああ、視線が集中してるよ。
「飛葉中で一番注意しなきゃいけないのはDFの椎名翼さん」
後は試合してみればわかるよ。
「それだけ?」
「うん、それだけ」

「ってことは……」
「皆より1っこ上や」
「「「「「「ええー!」」」」」」
井上さんと佐藤君の関係を皆の前で佐藤君があかし中。
やっぱりか。
「誰も聞きよらへんしな」
そやから言うてへんねんと佐藤君は言った後私の方をちらりと見る。
何?
「でも、ちゃんあたりは気づいとったんちゃう?」
「……確信は無かったけどね」
何となく、雰囲気が違う感じがしたから。
余裕って言うかそう言うのが漂ってるんだよね。
多分、今言った内容もほんの一部だけしかあかしてないんだろうな。
「まじかよ、!」
「なんでわかるんだよ〜」
高井君、森長君。
「勘」
これは嘘じゃない。


皆が帰った後、部室には松下コーチとキャプテン水野君と佐藤君。
そして、何故か、私。
「何で、私が残ってるんですかねー」
おかげで不破がちょっと不機嫌なんですよー?
わかってます?そこんとこ。
「はー、やっぱりちゃんにはばれてたか〜。
なぁ、何でわかったん?」
「だから、勘」
さっきからそう言ってるじゃんか。
私って信用無いのかな?
「……それだけや無いんとちゃうん?」
「……まぁ、そう言われればそうね。
でも別に、構わないんじゃない?年上であろうが何だろうが」
私がそう言うと、まあなという返事が返ってくる。
「ところで、もう帰っても良いですか?」
「ああ、後は俺とコーチとで考えるからシゲも帰って良いぞ」
そう、何故私が此処にいるかというと対飛葉中戦の作戦を立てていたから。
だから、なんでいつもいつも私がこんな大事な場面に参加してるのかな〜。
とりあえず、帰って良いと言うことなので挨拶をして部室を出た。


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