ここキスして



I'll never be able to give up on you.
So never say good bye and kiss me once again.

ここでキスして。後編

グランドから逃げ去った後、校舎の中へ来ていた。
あえて自分のクラスではなく大河のクラスに来た。
そして、大河の席に座る。
ここからはグランドがよく見える。
「……っ……ひっく……」
また、泣き出してしまった。

ガラッ。
不意に教室のドアが開いた。
「なんでこんな所にいるんだYOー。」
探したZeと息を切らして大河は言った。
探しに来るとは思いもしなかったので驚いた。
けれど、涙は急に止まってはくれなくて。
「な、なんで泣いてんDa??」
あたしを頬を伝う涙を慌てて大河が拭う。
「……別に……何でも……ない。」
「うそつけ」
「司馬から聞いた」
ああ、そうか知られてしまったのか。
「……ごめんなさい」
あたしはゆっくりと言葉を発した。
ごめんなさい。
我が侭だって分かってるの。
あたしだけを見て欲しいだなんて。
「なんで、が謝るんだよ。悪いのは俺の方だろ」
あたしは首を横に振った。
「ごめんな、俺ずっとのこと傷つけていたよな。でも俺もしか見てないから。何処にだって程の人なんていないから」
大河はすがるようにあたしを抱きしめながら言った。
あたしは許すように大河の背中に手を回した。
「大河」
「ん、なんだよ」

今すぐにここでキスして。

 END

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